農家住宅の古材の確認、評価に伺いました
県外の古民家所有者から解体も含め検討しているが、
良い材料を使用していおるので一度見てもらい再利用できるものは
提供したいとご連絡を頂き現地確認にお伺いしました。
築100年以上の農家住宅の古民家です。アマの材料には他の建物からの使いまわしのものが
使われています。昔はよくそのような再利用があったようです。登り梁に煤が掛った材料が一部
使用されています。
囲炉裏があり上から縄が下がっていました。その先は竹のようでしたが、自在鉤が
使われている場合もあります。
神棚がある座敷は差し物で組まれていました。
仏間境の欄間には木彫りの立派なものがあり、かなり見ごたえがあります。
玄関から入ると板の間があり、2間の1枚板が使われています。風合いがいいです。
ちょっと手間ですが、丁寧に外せば化粧として再利用ができます。
家全体としては屋根や外壁の一部ががかなり傷んでおり、また床組も緩んでいるようです。
再生にはそれなりの費用が掛かるかんじで、やはり解体の方向で検討されるようです。
問題は家が大きい分解体費用が大きいことです。