移築希望の築90年の古民家です

道路拡張により来年春までに解体することになっています。

築90年以上とのことですが、その年数を全く感じさせません。

 

増改築により外観は依然と少し変わってきましたが、砺波地方の

特有のアズマダチの建屋です。

玄関を入ると広い土間と勾配天井の空間です。

上り口には間口いっぱいの小口縁が目につきます。

この奥は広間ですが、2.5間四方の枠の内があります。

大きな梁や差し鴨居、貫きはすべてケヤキで木目がいいですね。

枠の内を囲む建具も昔のままです、雰囲気がありますね。

広間の奥は座敷で仏間と床の間が並んでいます。

床の間には書院があり、手の込んだ書院障子やランマが素晴らしいです。

屋根裏はアマと呼ばれていますが、のぼり梁で組まれて

広い空間があり、物置に利用されています。

建物全体での移築は大きさからなかなか難しいと思われますが、

枠の内だけでも移築して新築住宅へ組み込むことはよくされています。

古民家風店舗への利用も趣があると思います。

見学も可能ですので興味ある方は是非ご連絡下さい。